愛初あいぞめ〜おいしくっフルーツパフェ!<短編集>
「 うわぁぁ…
ごめんなさい。
痛くないですかぁ?

って…
高滝かぁ、大丈夫だよね? 」


踏んだ足を確認して
私の口から出た言葉に


「 なんだよ!
その態度は!!!
オレだったら何をしてもいいのかよ!! 」


高滝が私の前で
はじめてキレた。
そして私をにらんで教室を出ていった。


「 なんでキレるの?
わかんないよ。 」


二人に聞いてみた…けど


「 オレには
わかったけどね。
蓮里もわかったよね? 」


「 もちろんわかったよ。
たぶん、
わからないのは美柑だけでしょ? 」


私の不思議そうな顔を二人して笑っている。


「 ねぇ、美柑ちゃん。
恩を迎えに行ってきたら…。 」


「 でも美柑が高滝くんのこと
わかってないんじゃ
迎えに行ってもダメじゃないのかな? 」


「 そりゃぁ
そうだなぁ…。 」


「 ふっ… 二人してさぁ。
私をバカにして…
ちゃんとわかってるよ! 」


そう言い捨てて教室を出たけど…
二人の言うように
高滝がキレた理由が本当にわからない。


とりあえず
いつも鶴舞くんと
いつもいる屋上まで走った。


ここに居なかったら
あとはどこに居るのかな?
なんて思いながら


屋上の重いドアを開けながら


「 高滝…いる? 」


返事はない…

どうしたらいいのかな?

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