愛初あいぞめ〜おいしくっフルーツパフェ!<短編集>
[ さみしい夜はメールして! ]
離れてから
いつも…
このメールを毎日見ている。
メールをしていいかな?
心配させてしまうのでは?
って、
毎回ためらってケイタイを閉じる。
「 とし…
ねぇ…
今でも私のこと好きでいてくれるの? 」
冷たいケイタイに問いかけても、
もちろん答えてくれるはずもなく
ケイタイは私の左手の中に静かにおさまっていた。
ケイタイをみつめることしかできないでいるのに
突然かわいく光だした私のケイタイ
そこには大好きな人の名前が映し出されて
その名前を見るだけで
私の心を瞬間にあつくさせている。
「 もしもし… 」
「 実栗…
今オレのこと呼んだでしょ? 」
「 … なんで? 」
「 今オレ、
実栗に会いたいって思ったから…
ちがうの? 」
「 もちろん呼んだよ
私だって会いたいもん。 」
突然の電話って嬉しくなる。
としのこと考えている時だと
さらに嬉しさ倍増しちゃう。
だって!
同じ時に相手のこと考えてるって
自惚れかもしれないけど通じあってるって
勝手に思い込めるし…ねっ。