先輩のいた学校【続編】
第1章 先輩・・・
 暖かい春の日差しがあふれる4月。
 
 新しい友達が出来て楽しい変わらない毎日。
 
 高校1年生『木下彩』はそんな学校生活を送っていた。

 中学校のときに付き合っていた彼とは1ヶ月ほど前
 
 に別れていた・・・

 そのせいもあるが元々恋なんて保証のないものに彩は
  
 興味をしめさなかった。だから、友達のように
 
 「あの先輩かっこいいよねッ!」とか 
 
 「あの先輩彼女いるのかなぁー・・」っていうような会話

 は一切しなかった。 そう、あの日が来るまでは・・・


 「彩ぁーww、そろそろ新しい恋をスタートしたらどう?」

 ある日の帰り。友達の『森本羽留』がそういった。
 
 「余計なお世話ですー!」

 「私さぁ、今3年生の岩本劫って人と付き合ってるんだぁ♪」

 「ッぶは!嘘ぉ!?それマジで言ってんのッ!?」

 彩は噛んでいたガムを飲み込みそうになって言った。

 『いわもとこう』は結構有名な問題児(イケメン)の一人だった。
 
 「なにそのリアクションっ!ウケるー!そうだよ♪

 冗談でいうワケないじゃん☆ 結構みためよりやさしいよ?」
 
 「・・・・・へぇー・・・」

 その時はひとごとですんでいた。
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