先輩のいた学校【続編】
 
 「俺ちょっと飲み物もって来るけど、なにがいい?

 お茶とかジュースがあるケド☆ジュースはオレンジジュースとコーラだな☆」

 「じゃぁコーラでお願いします。」
 
 「はいょ☆じゃぁまっててね」

 『ガシャ』

 先輩の部屋はやっぱりちょっと汚かった。

 男だもん。そりゃしょうがない。先輩の部屋はちょっとタバコの匂いがするからたぶん

 先輩はタバコを吸っている。灰皿もあるし・・・

 ・・・私なんで先輩の部屋にいるんだろ。よく考えてみれば、劫先輩と羽留が

 付き合っていたことを知って、その朝に先輩たちに出会って。いろんなことがあった。

 この1日で今まで考えたこともないことをやってた。授業サボったり、遅刻したり、

 教務室で怒鳴られたり・・・おまけにゲーセンまでいって先輩とプリクラとって。

 最後には先輩の家にいる。なんなんだろ、なんでこんなことになったんだ?

 アドも交換したけど、先輩の彼女でも何でもない。でも、先輩といると楽しい。

 でも楽しいからって好きなわけじゃないと思う。自分では。

 「なんなんだろー・・・」

 ため息をついてそう考えてると啓が戻ってきた。

 「はい☆彩の部屋って俺の部屋より小さいの?」

 「ありがとうございます♪私の部屋は7畳だから先輩の部屋より小さいですね☆」

 「そっか。でもあんま変わらないじゃん☆」

 『ゴクゴクゴク。。。』

 もらったコーラを思いっきり飲んだ。

 「先輩、香水なにつけてるんですか?」

 「あれ?いつ気づいたの?俺が香水つけてるって。」

 「玄関で先輩に抱きついたときいい匂いしましたから♪」

 「あぁ、あの時か☆ティンクのlavingつけてるょ」

 ティンクのlavingは5300円くらいする香水だ。

 「lavingとか羨ましいです!私なんかお金ないから

 lavingなんてミニボトルしか買えませんよ~」

 うらやましそうに彩がいったので啓が言った。

 「いまつけてみる???」
 
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