先輩のいた学校【続編】
先輩はどんな気持ちでおくってくれるって言ってるんだろう・・・
彩はそんなことをおもいながら自転車にのっていた。
「彩さぁ、今日急に俺ん家とかいって大丈夫だった???」
「え?」
「いやぁ、だって心の準備ってモンがあるじゃん?」
啓がちょっと照れくさそうに言った。
「・・・・・先輩って優しいんですねッ!」
彩はうれしそうに言った。
「え!?そうかッ!?」
「はいッ。とっても優しいと思いますよッ☆」
「そう、ありがとね♪」
そういっているうちに彩の家に着いた。
「じゃぁ今日はありがとうございました♪」
「はーい、またね☆」
彩と啓はそこで別れた。
『ガシャッ』
「ただいまぁ~」
彩がそういうと怒った顔の親が立っていた。
「・・・・・・・・」
うわッ・・・めちゃくちゃ怒ってるじゃん!!!
「今何時だと思ってるの。」
ホント怒ってんなぁこりゃ~・・・
「・・・・7:40・・・」
怖いなおいッ!
「なんでそんな時間にもなって外にいたの。」
こんな冷静なしゃべり方・・・本気で怒ったときにしかしないし・・・
「友達と遊んでた。」
先輩といたなんてバレないよな~・・・
「明日学校ってこと分かってるの?」
よっしゃ!ばれなかった!
「分かってます・・・」
そう彩が言うとしばらく沈黙が続いた。