先輩のいた学校【続編】

 だって、彩は1人寂しげにして笑う先輩が気になっていたのだ。

 その視線に劫は気がついて、こういった。

 「あッ!彩ちゃん!こいつは俺の友達の金井啓だ!よろしくな☆」

 「よろしくです!」

 彩は余計なことをいわなくっていいのに!と思いながら言った。

 「よろッ!チャン付け俺嫌いだから彩でいい?」

 「あッ!どぉぞ☆」

 ちょっと赤い頬をして彩は言った。
 
 『かないけい』・・・どこかで聞いた名前・・・彩は思った。

 「・・・・あぁッ!」

 彩の声にいっせいにみんなが振り向く。

 「どうしたのッ?彩・・・」

 「啓先輩のこと!私知ってますよ!」

 「嘘っ!?俺のことしってんの?」
 
 彩は笑顔で言った。

 「私、前バス停で先輩と話したことありますよ♪」

 「・・・あぁ~☆俺が入学してくるコでしょー?って

 言ったときだろッ!?」

 「はい☆」

 啓先輩も彩のことを思い出した。

 そんな会話をしているうちに学校のチャイムが鳴る。

 『キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪・・・』

 「うわっ!?羽留いそがなきゃ!今日朝会だよっ!?」

 すると羽留は言った。
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