先輩のいた学校【続編】

 すると、3年担任のほうの先生の方に劫たちがいた。
 
 『あっ!見てみて!先輩達がいるよっ☆』
 
 彩は羽留に福山先生にバレないような声で言った。

 『あッ!ホントだぁ!先輩も怒られたのかな?』

 2人が話していると、啓と劫が彩たちのほうを見た。

 ニコッ☆

 2人が彩たちにウインクする。彩と羽留が顔を見合わせ、礼をする。

 ペコッ。

 すると福山先生が言った。

 「ちょっと!聞いてるの?まったく!」

 「聞いてますよーだッ!ヘボ教師!」
 
 彩と羽留が笑いながら言った。

 「あッ!またそんな口の利き方を!少しは直しなさいッ!」
 
 すると先輩たちがチラッと彩たちを見ながら笑った。

 『きゃぁー☆こっち見て今笑ったしッ!超カッコイイ♪』
 
 羽留は興奮気味で言った。すると彩も
 
 『どんだけカッコイイんだよォ~♪♪♪』
 
 って言った。2人に先生の言葉なんか1言も入ってなかった。
 
 そして1限終了のチャイム・・・

 「そろそろ教室にもどらなくては・・・2人とも先に戻ってなさい」
 
 福山先生がそういったので、つまらなそうに2人は
 
 「はぁーーーーーーーい」
 
 と長い返事をして教務室を出て行った。まだ先輩2人は怒られている

 ようだ。

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