先輩のいた学校【続編】

 「きょうつけッ!お願いします。」

 「お願いしまーす」

 号令が終わって、先生の話が始まる。

 「はい。今日は雨なので、リレーが出来ません。なので・・・~-」

 先生の声はまったく彩に届いていなかった。

 『先輩かぁ・・・羽留、どうやって付き合い始めたんだぁ?』

 そんなことを考えながら、ボーっとしていると・・・

 「ねぇ彩ッ!一緒にやろう!」

 と羽留が言ってきた。彩はなんのことかわからなかった・・・

 「えっ?なにがぁ?」

 「バスケッ!今日はリレー出来ないからバスケのペアー練習だって!」

 「・・・あぁいいよー♪」

 羽留の説明で状況が把握できたので、彩はなんとか2限を終えた。

 

 「ふぅ~・・・やっと2限まで終わったぁー☆」

 羽留がため息をつきながら言ったので彩が、

 「次はー・・・数学ぅ!?はぁ!?死んでるしッ!」

 とため息をついた。

 「最悪じゃん!」
 
 『キ~ンコ~ン~カ~ンコ~ン♪・・・』
 
 3限のチャイムが鳴る。
 
 『ガラッ!』
 
 桜田先生が来た。
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