【密フェチ】切ない指先




その時、忘れていた昔の想い出が頭を過った。


高校3年生の時、初めて出来た彼氏。


同じクラスで席が隣同士だった。



「綺麗な手してるね」


「そうか?」



彼との初めての会話は、そんな感じだったと思う。


色白な筋張った手。


細く長い指。


同じクラスになるまでお互い知らなかった者同士の私と彼は、その会話をきっかけに話をするようになり、いつしか付き合うようになっていた。




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