高2LIFE



こういう親しくない人と2人っきりってのは、得意でもないが苦手でもなかった。

聞かれたら自分の意見を答える。

話が止まったら何か質問をする。

単純だが、相手を知るのにはもってこいだし、質問なんてどれだけでも浮かぶ。

「えっ。んとね、テニスは…。
んちょっと考えなきゃ言えないから時間もらえる?」

「お、おう。いいよ」

ちょっとびっくりしたが、頭真っ白なのだろう。

「や、やっぱり先に矢野くんにハンドボールの魅力語って欲しいな。それで逆にテニスの魅力も少しわかるかもだし。」

…なんか上手くカウンターしてきたな。



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