高2LIFE
ゲームが始まってすこし勝ったまま時間が過ぎていくと、矢野がときどき膝に手をつくようになった。
さすが、部員の中で体力ワースト1。
「気持ちでがんばれ! 最後まで足うごかせ!」
そうみんなに声をかけ、みんなもディフェンスのときは声を出して必死に動いてた。
プレーヤーのディフェンスは強いわけではなく、シュートはたくさん撃たれたが、ロングシュートはあまり決めさせなかった。
動きから予測したり、シュートを見て飛び付いたりして、"なんとか止めてる"という感じで守っていた。
サイドシュートはあまりタイミングと動きがわからず、戸惑ったが、何本かは防いだ。
ノーマークで撃たれたワンマン速攻のシュートも、足を広げ、手を伸ばし、体をはって3、4本止めた。