高2LIFE



ゲームが始まってすこし勝ったまま時間が過ぎていくと、矢野がときどき膝に手をつくようになった。

さすが、部員の中で体力ワースト1。

「気持ちでがんばれ! 最後まで足うごかせ!」

そうみんなに声をかけ、みんなもディフェンスのときは声を出して必死に動いてた。

プレーヤーのディフェンスは強いわけではなく、シュートはたくさん撃たれたが、ロングシュートはあまり決めさせなかった。

動きから予測したり、シュートを見て飛び付いたりして、"なんとか止めてる"という感じで守っていた。

サイドシュートはあまりタイミングと動きがわからず、戸惑ったが、何本かは防いだ。

ノーマークで撃たれたワンマン速攻のシュートも、足を広げ、手を伸ばし、体をはって3、4本止めた。



< 64 / 106 >

この作品をシェア

pagetop