跪いて、愛を誓って【密フェチSS】
彼の最初の告白に縋るほど、わたしは追い詰められていた。
あの時、彼の言葉を拒めなかった。
わたしも彼を愛し始めていたからだ。
いつの間にか一年が過ぎていた。
もっと、確かなものが欲しいと思うのは我侭だろうか。
わたしより肌理が細かい滑らかな肌に無意識にため息が漏れる。
これ以上、わたしを待たせないで。
くせっ毛の柔らかい髪に指を差し入れ、ちょっと意地悪く絡めると、彼は小さな呻き声をあげた。
そして、ゆっくりと身体を起こしてわたしを見詰めた。
「起きてたんですか?」
少し甘さが残る掠れた声に、繋がっている時のような胸の疼きが蘇った。