お嬢様は執事様!
コツコツコツ
静かな廊下にはあたしと
スミスの足音だけが響いていた。
まずい…
あたしこんな沈黙苦手だ。
とりあえず何か話さなきゃ!
え、えーっと…
「Sクラスは何がSなんですか?」
「ふっ、何がSだって?
面白いこというね、瑠奈。」
スミスは笑いだしてしまった。
えっ!? あたし変なこと言った?
「ちょっと気になっちゃって…。」
「あは、ごめんごめん。
Sクラスを知らないで入学する
人なんて初めてでな。」
そう言うとスミスはSクラスに
ついて話始めた。