お嬢様は執事様!
「お嬢様はとても可愛いので
男の方々には気をつけて下さいね!」
「あたしが可愛い?!
斎藤さん、最後までお世辞
言っちゃって~。
何もあげませんよっ。」
「お嬢様の無自覚は最後まで
直りませんでしたね…。」
「ん? 何か言った?」
斎藤さんが最後に何か言ったけど
声が小さく聞こえなかった。
「いえ、何でもありません。」
意味ありげに笑う斎藤さんが
気になりながらもあたしは
車に乗り込んだ。