お嬢様は執事様!



「お嬢様はとても可愛いので

男の方々には気をつけて下さいね!」




「あたしが可愛い?!

斎藤さん、最後までお世辞

言っちゃって~。

何もあげませんよっ。」



「お嬢様の無自覚は最後まで

直りませんでしたね…。」



「ん? 何か言った?」


斎藤さんが最後に何か言ったけど

声が小さく聞こえなかった。



「いえ、何でもありません。」



意味ありげに笑う斎藤さんが

気になりながらもあたしは

車に乗り込んだ。






< 3 / 124 >

この作品をシェア

pagetop