お嬢様は執事様!





しばらくたって 涙は止まった。


それでもなお、青山くんの腕は

あたしをしっかりと抱きしめている。






「あのー… そろそろ離して?」


「ムリ。」


「誰か来たら大変だもんっ!」


「別に大丈夫だって。」




あなたは大丈夫でも

あたしの心臓は爆発寸前なんだってば!




「もうっ!恥ずかしいじゃん!」




そう言ってあたしは

青山くんを突き飛ばした。










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