お嬢様は執事様!
Story 5
それから、あたしが女だと
バレた事件から数日が過ぎた。
あたしの周りには常に3人の人影。
なんとも律儀に、あたしを守るという
約束を守ってくれてるのだ。
「あの、歩きにくいんだけど。」
「だって僕たち3人で瑠奈ちゃんを
守るって決まったから…。
邪魔かなぁ?」
神野くん!
そんなウルウルのお目めで
見つめられたら…
いやいやいや!
逆にバレちゃうかもしれないよね?
ここはお言葉には甘えずに、
「ごめんね、俺なら大丈夫だから。」
そう言って微笑みかけると
3人の顔が一気に赤くなった。
あれ? どうしたんだろ…?
「わかった…。」
軽く俯きながらも
3人とも承諾してくれた。
ほっ… よかった。