天神学園高等部の奇怪な面々24
橘 花音、登場する度に迷子になる
時間は既に午前1時に差しかかろうとしている。
昼間は多くの友人達もいる1年生のとある教室。
ポツンと。
橘 花音は五所川原を抱き締めたまま、自分の席に座っていた。
当然の事ながら周囲は真っ暗。
こんな暗くなるまで学校に居残っていたのは初めての事だ。
時折風の音なのか、ガタンと物音がして、彼女は身を震わせる。
決して暗い場所は得意ではない。
寧ろ夜中トイレに行きたくなると、二人の兄のどちらかを起こすタイプだ。
昼間は多くの友人達もいる1年生のとある教室。
ポツンと。
橘 花音は五所川原を抱き締めたまま、自分の席に座っていた。
当然の事ながら周囲は真っ暗。
こんな暗くなるまで学校に居残っていたのは初めての事だ。
時折風の音なのか、ガタンと物音がして、彼女は身を震わせる。
決して暗い場所は得意ではない。
寧ろ夜中トイレに行きたくなると、二人の兄のどちらかを起こすタイプだ。