天神学園高等部の奇怪な面々24
教室を出て、廊下を飛び跳ね、階段を昇り。

カラスは早すぎず遅すぎず、適度な距離を保って先行する。

その後を追いかけていく花音。

どこか『不思議な国のアリス』を彷彿とさせる光景。

他に頼る者のいない花音にとっては、カラスは唯一の希望だった。

五所川原を抱きかかえ、必死についていく。

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