天神学園高等部の奇怪な面々24
よき隣人でいたいからこそ。

深くは踏み込んでこないで欲しいし、分け入ってほしくない。

それが小岩井の言い分。

しかし、オカルト好きとしては、その禁断の領域にこそ興味があるし、見るなと言われれば見たいもの。

(ごめんなさいね、小岩井さん…)

彼の背中を見ながら、暗子はほくそ笑む。

(『見せたくない人外としての一面』だからこそ…私は見たいのよ…うけけけけ…)

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