天神学園高等部の奇怪な面々24
オカルト好きが首をもたげるのか、興味本位なのか。

暗子は小岩井に質問攻めする。

「死神って賞金稼ぎみたいなものなんですか?悪霊を一体狩った時点でお金がもらえる、みたいな?」

「…自分の場合は…無償です…自分の仕事は用務員であり…死神は仕事とは違いますから…」

「えっ、慈善事業ですか?」

「…慈善事業なんておこがましいです…手段のようなものです…」

「手段?」

「……」

小岩井は言葉を途切れさせ。

「…大切な人を守る為の手段です…」

静かに呟いた。

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