天神学園高等部の奇怪な面々24
もっともっとおどろおどろしくて、どこかハードボイルドのような。

小岩井にそんなダークファンタジーのようなイメージを持っていた暗子としては、意外な感じだ。

思った以上に謙虚に、小岩井は死神という役職をこなしている。

「もっと、『悪霊の存在なんて認めないぜ!』みたいな心境でやっておられるんだと思っていました」

「…別に害を及ぼさなければ…悪霊だって存在していいと思っています…」

淡々と語る小岩井。

「自分は元々…幽霊時代から…守る為の結界や金縛りや憑依程度の術しか持っていませんでしたから…傷つけたり殺めたりの為に処刑人の剣を支給され…死神になったのは止むを得ずです…」

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