天神学園高等部の奇怪な面々24
「人外は人外…ですが小岩井さんの知る、悪霊や魔物の類とは少々違います」

バルナは溶けるように消えつつあるその影を見下ろした。

「まさしく見たままの『影』…彼らは意思持つ『影』だけの存在…本来肉体に付き従うように付いて回るのが影の在り様ですが…『影』そのものが本体…そういう存在も、この世にはいるのです…私のようにね」

そう言ってバルナは、自らのポニーテールを結ぶ黒い珠に触れた。

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