天神学園高等部の奇怪な面々24
彼女の言い草だと、バルナ自身、侵入してきた影と何が違うのか、何故違うのかは理解していないようだった。

理知的な影であるバルナと、捕らえて食うだけでしかない影。

何故同じ影の眷属でありながら、こんな違いが生まれたのか。

影という存在への知識がない小岩井には、そこら辺の事は分からない。

が。

「意思の疎通が出来るのならば…自分は差別はしませんが…」

表情一つ変えずに呟く小岩井。

「…完璧超人先生も、そのくらい礼儀正しければ付き合いやすいんですけれどね」

バルナは微かに笑って見せた。

< 25 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop