天神学園高等部の奇怪な面々24
何を思ったのか、バルナは小岩井の影を踏む。

「『影踏み』」

そう、まさに子供の遊びである『影踏み』。

鬼に影を踏まれたものが次の鬼になるという、鬼ごっこの変形版のような遊びだ。

しかし、『影』であるバルナが只の遊びで影を踏む筈がない。

「『一抜けた』」

それは、もう遊びをやめるという意思表示で子供が口にする言葉。

その呪文めいた言葉をバルナが口にした途端。

「!?」

小岩井とバルナ、二人の体が足元の影の中へと吸い込まれた!

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