天神学園高等部の奇怪な面々24
事を成し遂げた事で、小岩井はようやく宿直室の様子を窺う。

「……」

微かに聞こえる寝息。

室内で眠っているであろう雪娘は、騒ぎには気付かず夢の中のようだ。

恐怖も不安も与える事なく、事態を終息する事ができた。

その事に小岩井は安堵する。

が、真の安堵はまだ先の話だ。

「影は…これで全てではないかもしれませんね…」

「ええ…念の為にまだ学園内を見回った方がいいかもしれません」

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