天神学園高等部の奇怪な面々24
武道に疎い花音達だが、善がスペシャルバカやバイオリン弟を買っているのは理解できた。

トテトテと歩み寄り。

「お前見る目があるなー、覚えといてやるぜぇ」

五所川原の手でポフポフと善の肩を叩く花音。

拓ちゃんを誉めてもらったのが嬉しかったらしい。

「……」

黒曜の瞳を僅かに見開いた後。

「おかしな娘だ」

善は教室を出て行った。

「花音ちゃん、私も生徒会室に用事があるから」

軽く手を振って教室を出て行くけしからん娘に。

「うん、また明日ねぇ」

花音は五所川原と共に手を振った。

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