天神学園高等部の奇怪な面々24
その頃、ある廊下。

「そろそろ日が暮れますか…」

灰色の髪に灰眼、異様に白い肌を夕陽に照らされ、エンリィ・マッドは窓の外を見る。

「夜こそ我が領域、闇こそ我が縄張り。昼日中の光の世界で闊歩していた連中も、暗黒の中では怯え縮こまって生きるしかないでしょう。そう!この僕の世界では!」

何やらデカイ声で高笑い。

下校の為に廊下を歩いていた生徒達が、ヒソヒソ話しながらエンリィの背後を通り過ぎていく。

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