天神学園高等部の奇怪な面々24
と、その時だった。

「む?」

ゾクリと。

背中を走る悪寒。

「ほほぅ…天神学園とはなかなかに興味深い…僕ほどの強者に戦慄を感じさせる輩が、まだ存在しましたか…」

不敵な笑みを浮かべ、ゆっくりと振り返るエンリィ。

そこには、一体の影が近づいてきていた。

小岩井やバルナが追っている、例の影だ。

「面白い」

身の程知らずにも、エンリィは身構える。

「天神学園支配の前の前夜祭です…貴方の血で祝杯を挙げるとしましょう」

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