天神学園高等部の奇怪な面々24
「ついていなかったですね」

両手をハンドポケットのまま、エンリィは斜に構える。

「無力な人間どもが相手ならば、貴方のような下等な人外でも仕留められたでしょうが、今宵、この時、この場所に!」

ヅカ系の歌劇でも見ているかのようなエンリィの振る舞い。

「立っているのは、魔界、地獄、冥界の選りすぐりの闇の眷属が頭を垂れる常世の帝!エンリィ・マッドとは僕の事です!」

…いや、知らないから。

初対面だから。

< 51 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop