天神学園高等部の奇怪な面々24
小さく溜息をつくエンリィ。

「全て調べ尽くしたと思っていた天神学園に、まだ貴方のような者が存在したとは…ふふふ…久々に熱くさせてくれるじゃないですか」

エンリィは制服のネクタイを緩め、それをハラリと床に落とす。

「このネクタイを外すという意味が分かりますか?」

影にしてみれば、んな事知ったこっちゃあるか、である。

「このネクタイは、僕の危険すぎる能力の9割を封印している戒めの役割を果たすものなのです…これを外すという事…即ち僕が、今から全力で貴方を葬り去るという事!」

いやいや、天神学園規定のただのネクタイだから。

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