天神学園高等部の奇怪な面々24
そんなエンリィを。

「……」

廊下の曲がり角からガン見する一人の女子生徒。

「ん?」

その視線に気付き、エンリィはほくそ笑む。

「早くもかかりましたか…我が闇の領域という蜘蛛の巣に、憐れな羽虫が…」

振り返り、視線の方向を見ると。

長く伸びた前髪からはぎょろりとした眼が覗いていた。

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