『志乃。33歳』
「あら…真朝ちゃん。どうしたの?」


「せんぱぁ~い!一生のお願いですから!今日の合コン人数足りなくて…参加してもらえませんかぁ?」

パチンと両手を合わせ
彼女は言った。


「一生のお願い?もう何度目かしら?」

私はクスリと笑い
彼女の手を握る。

「スミマセン。いつもの様にお願いします!」


「分かってるわ。じゃあ後でね」

私に向かってペコリと頭を下げる彼女。

私はカップを持ってデスクに戻った。
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