恋。ときどき雨
「じゃあ、やめる」
「・・・・・・えっ?」
「由姫が悲しむなら、やらない。
さっきはごめんなさい」
感情はこもってないけど
焦点は合ってないけど
いつもの美弥には戻ってないけど
ごめんって言った美弥
もしかして・・・
少しずつ記憶が戻ってる?
「・・・もうしない?」
「うん。しない」
「絶対に?」
「うん」
「・・・じゃあ、指切りね」
「・・・・・・指、きり・・・?」
私の出した手を見ながら首をかしげる美弥
「もうしないって約束するために
することだよ」
「や、くそく・・・・・・」
「小指だして」