恋。ときどき雨
そっと出した小指に私の小指を
絡めさせた
「ゆびきりげんまん、嘘ついたら
はりせんぼんの~ます!
ゆびきった!!」
「ハリ、千本?」
「そう。いやでしょ?」
少し考えてから必死に頷く美弥
なんか、子供みたい
「じゃあ、約束破っちゃダメ。
わかった?」
「うん」
「一緒に教室に行こうか」
美弥と手を繋いで姉ちゃんの
クラスに向かう
よく考えると・・・
姉ちゃんと智樹君が
美弥から目を離したのが
悪いんだよね?
何で、目を離してるの?!
「・・・由姫?」
「ん?なぁに?」
「まだ、怒ってる?」
「ううん。美弥にじゃないから」
そう、
悪いのはあの2人だから!!