恋。ときどき雨



そっと出した小指に私の小指を

絡めさせた



「ゆびきりげんまん、嘘ついたら

 はりせんぼんの~ます!

 ゆびきった!!」



「ハリ、千本?」



「そう。いやでしょ?」



少し考えてから必死に頷く美弥



なんか、子供みたい



「じゃあ、約束破っちゃダメ。

 わかった?」



「うん」



「一緒に教室に行こうか」



美弥と手を繋いで姉ちゃんの

クラスに向かう



よく考えると・・・



姉ちゃんと智樹君が

美弥から目を離したのが

悪いんだよね?



何で、目を離してるの?!



「・・・由姫?」



「ん?なぁに?」



「まだ、怒ってる?」



「ううん。美弥にじゃないから」



そう、

悪いのはあの2人だから!!
< 119 / 200 >

この作品をシェア

pagetop