恋。ときどき雨



「えっ・・・・・・?」



「私、踊りたくない。踊りたいなら・・・」



周りを見渡す美弥



「他の子、いる」



「他の子じゃ、意味ないんだけどな・・・

 もしかして、智樹が踊るのか?」



そこで俺にふるか?



「・・・約束、してるから」



「約束~?美弥、したのか?」



それは美弥に聞くなよ・・・



「・・・・・・した」



「・・・えっ?」



「約束、した」



「そっかぁ~。なら仕方ないな」



男が向こうに行った後

美弥にさっきのことを聞いてみる



「美弥、約束って・・・」



「した。由姫と指切り」



なるほど・・・

由姫と指切り=約束となったわけか



とりあえず、誘われなくてセーフ



・・・俺って、こんな性格じゃなかった

はずなんだけど・・・



美弥のことになると

そうもいかないな・・・



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