恋。ときどき雨



「このままだと、美弥さんは

 何も食べずに・・・最悪の結果は・・・」



「・・・・・・・・・」



「医者が言うのもどうかと思うのですが

 美弥さんを助けられるのは・・・

 あなただけです」



助けるって・・・どうやって?



俺に、出来ることなのか?



「先生!川下さんが・・・!」



「荒城さん、一緒に来てください」



先生の言葉を理解できないまま

美弥の病室に入ると、

美弥の両親と看護師がこっちを見た



「智樹君・・・」



やつれた顔

涙の跡



全て、美弥を思ってのこと



「美弥は・・・・・・」



「・・・さっきから、1口も

 食べてくれなくて・・・」



無理やり笑っているけど・・・

相当つらいと思う



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