恋。ときどき雨
ニカッと笑う奏多さん
大人のかっこよさがある
「今日は友達遅いんだな」
「文化祭の準備、してるかも」
「そっか、川下も明後日退院だな」
「うん。いろいろありがとう。
あと二日、よろしくお願いします」
椅子に座った奏多さんに言う
「文化祭、行っていいか?」
「いいよ。・・・来れるの?」
「あぁ、俺は川下の次の日
退院だからな」
本当に、何が悪いんだろう・・・
「そうだ!退院の日、俺に何かくれよ」
「何かって・・・」
「ん~・・・記念に?なんでも!」
「記念・・・」
「たとえば・・・お前の絵とか」