恋。ときどき雨



「じゃあ玲奈、行ってくる」



「うん」



私はお菓子作りで

美弥が接客係



だからしばらくは一緒にいれない

私と離れている間に、倒れなきゃいいけど



カッコいい美弥の後ろ姿を見ながら

そんなことを考えていた



「なんか、雨降りそうな天気だなー」



クラスメートの男の子が空を見ながら

呟いている



雨・・・降らないといいけど



空を見上げると、

あの時と同じような天気



・・・何もありませんように



私は、空に向かって小さく願った







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