恋。ときどき雨
「・・・もう一度言ってください」
「好きだよ。
玲奈ちゃんのこと」
「なんで?
なんでなんでなんで!?」
千里君に詰め寄る
「・・・なんでだろうね」
この時、私は美弥を
美弥の力を羨ましいと思った
千里君の、
今思ってることが知りたかった
小さく微笑む千里君
初めて会った時から、
好きだった
でも、こんなことが起こるなんて
思ってもなかった・・・
「・・・・・・どうしよう」
「えっ?」
「嬉しすぎて涙が出てくる~!」
涙は、拭いても拭いても
途切れることはなかった