恋。ときどき雨
私はそっと中に入る
そこには、
たくさんの本と
1人の小さな男の子がいた
「・・・・・・こんな場所があったんだ」
「お姉ちゃん、ここ初めてなの?」
「・・・えっ?」
『のりものの本』と書かれた
本を持っている男の子に話しかけられる
「・・・・・・初めて」
「じゃあね、僕が教えてあげる!」
私の手を引いていろんな本を
見せてくれる男の子
「これね、僕のお気に入りの本!
僕ね、大きくなったら
パイロットになるんだよ!!
お姉ちゃん、わかる?」
「へぇ・・・なれるといいね」
「お姉ちゃんの夢はなあに?」
「・・・・・・えっ?」
その時、急に頭に激痛が走った