恋。ときどき雨



「・・・私の夢、

 普通に生きて、智樹と結婚すること」



振り向くと、智樹が

こちらを優しく見ていた



「・・・ただいま」



「おか、え・・・り・・・」



「えっ、ちょっと・・・泣いてんの?」



「泣いてねえよ・・・」



泣いてんじゃん・・・

男泣きしてんじゃん



「・・・・・・・・・・・・」



「・・・・・・・・・・・・」



「・・・・・・そりゃあ、ちょっとは

 泣くだろう!!

 やっと目覚ましたんだぞ!?

 記憶が戻ったんだぞ!?

 お前の反応がおかしいだろ!」



「逆切れ・・・・・・」



ギュッと、抱きしめられる



「もう、あんな想い

 したくない・・・・・・」



「・・・・・・うん。ごめん」



私も、智樹の背中に腕を伸ばした








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