恋。ときどき雨



「・・・別にいい。・・・・・・で?」



智樹が小さく聞いてくる



「・・・? で?ってなに?」



「なんで知ってるわけ?」



「引っ越しの箱の中にサッカーボール

 バスケットボールがあったから・・・」



「美弥、洞察力はんぱなーい!」



私の腕を掴んでピョンピョン跳ぶ由姫


・・・こんなのわかって当たり前

って言う前でよかった・・・



「あっ!ほら!ここが由姫たちの学校!

 今までの道覚えた?」



「うん。見学したいんだけど・・・

 だめかな?」



千里が私に向かって言う



「・・・でも・・・正門は開いてないし」



裏門は開いてるけど

めんどくさいし・・・



・・・飛び越えよう!



「よっ!」



      タンッ・・・!



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