恋。ときどき雨



「大丈夫・・・・・・気にしないで」



そうは言うものの、立ち上がることも

出来ない・・・



吐き気は増える一方で・・・



最終的には、千里に

抱きかかえられた



「部屋、どこ?」



「・・・2階の、すぐそこ・・・・・・」



そう言うと千里は小さく頷いて

智樹の方を見た



「智樹、お前先に帰ってるか?」



「・・・洗い物、しといてやる」



ボソッと呟いて立ち上がる



私を見て、無表情で頭を撫でてから

キッチンに立つ智樹



「・・・・・・ごめん」



届いたかどうかわからないくらい

小さい声で言う



「あの・・・千里君!」



「ん・・・?何?」



玲奈が千里君を見ながら言う



「看病、私がしようか?」



あぁ、わかった。今ので・・・・・・
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