恋。ときどき雨



「・・・俺ね、今まで人の顔色・・・

 じゃなかった、オーラばかり

 気にしていたんだ」



千里が急に話し出す

たぶん、私の心を読んだんだろう



「だから、美弥の気持ち・・・わかる。

 美弥は玲奈ちゃん達のこと

 信じてたんだよね?」



信じてた・・・

最後まで、玲奈たちだけは



「・・・・・・うん」



「人を信じれるって、

 いいことだと思う。

 俺は・・・

 いつでも相談に乗る」



千里の優しい言葉は

私の涙腺をまたこわした




千里と智樹は

そのあともずっと傍にいてくれた―。
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