恋。ときどき雨
「先生、どうにかなりませんか?」
「・・・1つだけ言わなければならないのは
無理に思い出させるとパニックを
起こしてしまいます。
また、眠り続けることも・・・あります」
『記憶がない』
それは、全然実感できない・・・
とりあえず、退院
「美弥、家に帰ろうか・・・」
「おじさん、おばさん・・・ミヤの両親?」
「っ・・・・・・そうだよ。覚えてね」
苦しそうに微笑む、女の人
私が、この人たちを傷つけてる・・・
でも、どうすることも出来ない
外には、昨日いた男の子と女の子
その他に2人の人が立っていた
「美弥、私のことわかる?」
昨日の女の子が聞いてくる
黙って首を横に振った
「・・・私はね、寺崎玲奈。よろしくね」
「うん。よろしく」