恋。ときどき雨



「川下先輩、体調良くなった

 みたいで良かったじゃん」



「・・・・・・うん」



「あれ?うれしくない?」



「えっ!ううん。うれしいよ」



嬉しいのは事実



でも私は・・・

悲しいのも事実



「・・・よし!今日は何か奢ってやる」



「ほんとう?」



「だから元気出せ!」



ニッと笑う諒人に、私も微笑み返した



失恋

しかけ寸前だけど



諒人がいるから、

立ち直れるかもしれない



「・・・・・・由姫ちゃん」



そんなことを考えてると、

千里君が私のクラスにきた



「千里君、どうしたの?」



「これ、さっき落としたよ」



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