激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
「茉莉果って、いつも飛行機乗るといつも寝ちゃうのよね。馬鹿の一つ覚えってやつね」
「そこが、可愛いじゃん」
「はあ? この変人女を、どう見たら可愛く見れるのよ?」
「茉莉果ちゃんは、可愛いだろ! 誰がどう見ても可愛いよ!」
「いい加減にしなさいよ! 大体、茉莉果ちゃんとか言って気持ち悪いのよ! あんたがちゃんと茉莉果を誘えば、私は柏原様と二人きりでバケーションできるんだからね! しっかりしなさいよ!」
「ああ、誘ってやるさ! 麗香なんか、使用人ごときと付き合うのがちょうどいいよ」
「使用人、使用人って、柏原様はそこらの使用人とは違うの! あの美しく高貴な顔をみたらわかるでしょ!」
うるさい。
頼むからオマエ達も永久の眠りにつけ……
小さな窓から外を見渡すと、海と雲と太陽のみの世界がそこにある。
美しいな……と干渉に浸りながら、ヘッドホンを耳にあてて、隣で眠る彼女の手を握りしめた。