激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
麗香は僕の気も知らずに「ほんと、大バカね」とため息をつきながら、最後のトロピカルジュースを飲み干した。
「バカて言うな! 暇してるなら麗香も手伝えよ!」
「嫌よ。
それより、さっき茉莉果と柏原様が仲睦まじく2人でホテルのスィート階へ消えてったわよ」
「え? だって巻き貝探しにビーチに来るだろ? 直径五センチ以上の……」
僕の手の中には三センチ程度の巻き貝が握られている。
これじゃ小さいな……
「竜司って本当に西原造船の次期社長なの? 直径五センチなんて沖に出て海に潜らないと中々発見できないわよ」