激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集


 その美しい寝顔のまま、彼女は何年も魔法により眠り続けていたのだ。


 彼女に魔法をかけた魔女は、その傍若無人な態度と我が儘な彼女に腹を立てて、王子のキスがあるまで眠り続けるように呪いをかけたのだ。





 その呪われた城に、一人の足音が響く。


 その存在自体が呪われているような漆黒のマントを翻し、真っ暗な城を灯りもなしに進んでゆく。




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