激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
弾けるような爆発音が止み、恐る恐る顔をあげた。
焦げた壁紙とシュ~と煙をあげるボウル。
ここが、キッチンでよかった……紫音家の壁は耐熱性素材。火が燃え移らなくて、よ……よかった。
「どう? 柏原、ナイスアイデアでしょ?」
この女……
いつか絶対締め上げて謝らせてやる……
執事の微笑みが作れているか、わからないが、一応歪に微笑む。
「ありがとうございます。お嬢様、こちらはどこで手に入れたのですか?」
抱き締めたお嬢様の手には、爆竹みたいな物が握りしめられている。
こんな物騒なもの、一体誰が与えたんだ?
処刑してやる。くそっ!
「麗香がくれたのよ! 私たち親友なの」